和名・英名
ヒメウ  Pelagic Cormorant
学 名
Phalacrocorax pelagicus
分 布
北部日本や九州の日本海沿岸で繁殖し、冬は九州以北の海岸に見られる。
計 測
全長 73cm、嘴峰 46-56mm、翼長 260-271mm、ふ蹠 47-54mm
食 性
動物質をとり、魚類(カジカ、ギンポなど)を主食とし、そのほか甲殻類の十脚目(モエビ、イボアシヤドカリなど)などを食物とする。
卵 数
2〜6個 3個が平均
 卵
淡青色で斑紋を欠き、表面は大部分白色の石炭質で覆われている。
個体数
2008年 約50つがい

画像なし

10ペアから50ペア近くに

 ウ類の中でも体は特に細長い。越冬地ではウミウといっしょにいることが多いが、採食にはウミウよりも沖へ出る傾向がある。
 目のまわりの皮膚は裸出し、成鳥夏羽では鮮やかな赤色、成鳥冬羽では紫色をしている。

ウミウよりよりより急峻でかなり狭い岩棚を選ぶ(06.6.4)

巣材はウミウのものより細い材質のものを利用する(06.6.9)

好みの繁殖場所は垂直で狭い岩棚

 天売島では少数が繁殖し、綿貫豊氏らによる1985年の天売島での調査では、繁殖個体を24羽としている。その当時の繁殖ペア数は10ペア少々とされていた。しかも、繁殖場所は局所的で、赤岩周辺に集中する傾向が強かった。しかし、2000年以降、屏風岩からカブト岩周辺にかけての垂直な断崖上部に、繁殖場所が分散する傾向が見られた。

繁殖場所は局所的で、糞を目印に丁寧に見なければ見逃しやすい(06.6.11)
 それに伴い、繁殖数も増加してきているようである。
 秋から冬期間にかけて、天売島におけるヒメウの個体数は急激に増える。北方より越冬のため渡来するからであろう。少数のウミウとともに、冬は普通に観察できる。