北海道 天売島・基本データ
世界でも稀な海鳥と人の共生の島
天売島は周囲約12kmの小島で、羽幌から約27km沖合の日本海に浮かぶ。北海道本島に面した東海岸に人が住み、高さ100m以上の断崖が続く西海岸には、8種類百万羽の海鳥が3月から8月にかけて、繁殖のために巣をつくる。
天売島に初めて倭人が住みついたのは江戸時代で、ニシンなどの豊富な海産物に目をつけてだった。それまで天売島は、ほとんど人間の力が及ぶことのない「海鳥の楽園」だったに違いない。以来、200年にわたって人間が定住し続けている。
この規模の島で、これだけ多くの海鳥が繁殖し、しかも、人間が生活を営んでいる例は世界的にあまりなく、貴重な「共生の島」といえる。でも、人間のさまざまな影響で、海鳥に近年変化が現れているのも事実だ。
※基幹産業は漁業で、5〜9月の観光シーズンには約2万人が島を訪れる。
島への交通事情
羽幌の町から定期船が出ている。4月末のゴールデンウィークから9月いっぱいまで、1日複数便運行となる。それ以外の季節は1日1往復。飛行場がないため船便が唯一の交通手段だ。
札幌からは、高速道路経由で約3時間の「特急はぼろ号」が便利だ。車内からの風景を楽しんでいるうちに、羽幌まで到着してしまう。詳しくはこちら羽幌沿海フェリー 天売島・焼尻島への離島航路を一手に引き受ける船会社。
羽幌町役場・天売支所所在地
〒078-3953 北海道苫前郡羽幌町大字天売字和浦
島の人口や面積
人口 : 366人
世帯数 :184世帯(2012年4月1日現在 人口も)
面積 : 5.50平方キロメートル
役場天売支所電話 : 01648-3-5131